- 最大の課題:音質を損なわずに快適性を実現する
- 音質を追求するエンジニアリング
- 装着感を追求するエンジニアリング
- スペック表以上にエンジニアリングが重要な理由
- よくある質問
理論上は、耳穴を開放したままにすることはシンプルに思えるかもしれません。しかし実際には、イヤホンの技術開発において非常に難しい課題の一つです。空気、あるいは骨を通して、周囲に音が漏れることなく豊かでクリアな音を届けるにはどうすればよいのか。そして、耳の外側に装着するものを、何時間使っても快適に安定させるにはどうすればよいのか。Shokzは10年以上にわたり、まさにこの課題と向き合ってきました。ここでは、Shokzのイヤホンの内部で実際にどのような技術が働いているのかをご紹介します。
最大の課題:音質を損なわずに快適性を実現する
密閉型イヤホンは、耳穴をふさぐことで音漏れを抑え、低音を響かせています。これは問題を解決するというより、問題そのものを避けているともいえます。一方、オープンイヤー型イヤホンには、そのような近道はありません。快適性や周囲の音の聞き取りやすさを高めるためには、ドライバー設計や素材、リアルタイムで音の伝わり方を制御するアルゴリズムなど、別の部分で工夫を重ねる必要があります。こうしたトレードオフが、私たちの製品開発の出発点となっています。そして、そこから向き合うべき2つの技術的な課題に分かれます。それは、音を正しく届けることと、快適にフィットさせることです。
音質を追求するエンジニアリング

OpenSoundが支えるオープンイヤーサウンド・アーキテクチャ
Shokz OpenSoundは、オープンイヤーオーディオにおけるShokzの最も先進的な技術革新であり、Shokzの音質とオーディオイノベーションにおける新たな基準を打ち立てています。Shokz独自のオープンイヤーオーディオテクノロジーをベースに、音漏れを最小限に抑えながら音響性能を高めるために設計されており、耳穴を密閉することなく、耳の外側に装着するイヤホンから、豊かでクリアなサウンドを届けます。ドライバーは耳との密閉によって音を届けるわけではないため、音の伝わり方を構成するすべての要素——サイズ、構造、素材——を、密閉型から流用するのではなく、オープンな構造に合わせて最適化する必要があります。
DirectPitch™:耳をふさがずに音を届ける指向性サウンド
オープンイヤー型イヤホンには、耳をふさぐことなく音を届けるDirectPitch™テクノロジーを採用しています。これは骨伝導シリーズにも共通するオープンイヤーの考え方を、空気伝導ドライバーによって実現したものです。周囲の音を聞き取りながら、音楽もしっかり楽しめるため、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
骨伝導:バランスの取れた低音を実現するDualPitch™
従来の骨伝導モデルでは、空気を介して音を届けるドライバーを使用しないため、音響設計における課題も異なります。音を振動に変換し、その振動を頬骨から直接蝸牛へ伝えることで、鼓膜を介さずに音を届けます。20年にわたる骨伝導音響の研究を通じて、私たちはこの構造によって生じる低音の課題を解決するためにDualPitch™を開発しました。中高域に合わせてチューニングした骨伝導ドライバーと、低域の質感を担う空気伝導ドライバーを組み合わせることで、初期の骨伝導イヤホンに見られた、薄く金属的な音質にとどまらないサウンドを実現しています。さらに、TurboPitch™システムでは、低周波振動システムに「CoreCushion」を組み込むことで、より豊かで力強い低音を実現しています。
装着感を追求するエンジニアリング

肌に溶け込むような素材
音質の追求は技術開発の半分にすぎません。もう半分は、長時間にわたって肌に触れ続ける部分をどう設計するかです。イヤホンを長時間装着した際の不快感を解消するため、私たちのエンジニアは肌に触れる部分への使用を想定したShokz独自のUltra-Soft Silicone™を、長年にわたって開発してきました。現在は第2世代へと進化しています。ショア00硬度で16±3という柔らかさを実現しており、マシュマロに近い柔らかさで、一般的に使用される硬い素材と比べても、肌への負担を大幅に軽減しています。
PremiumPitch™:骨伝導の快適性を追求
骨伝導には、独自の快適性に関する課題があります。骨伝導イヤホンは側頭骨を振動させて音を届けるため、頭蓋骨に直接振動が伝わることを気にする方も少なくありません。そこで私たちは、この影響を最小限に抑えられるトランスデューサーの角度を見つけるため、さまざまなテストを重ね、PremiumPitch™を開発しました。その結果、頬骨に対して30度という角度に調整することで、過度な振動によって生じるしびれるような感覚や振動による違和感を大幅に軽減しています。これは、従来の骨伝導製品で多く寄せられていた不満の一つにも対応した設計です。
汗や雨、繰り返しの使用にも耐える設計
オープンイヤーはワークアウト中に使用されることも多いため、耐久性は開発の初期段階から考慮する必要があります。現在のShokzイヤホンシリーズは、すべてIPX4以上の防水性能を備え、汗や雨、日常的な水濡れに対応しています。さらに、OpenSwim Proなどの専用モデルでは、IP68の防塵・防水性能を備え、水中での使用にも対応しています。装着面では、OpenRun Pro 2に一体型のユニボディフレームを採用することで、ずれを防止。内蔵されたチタン製メモリーワイヤーが重心を前方へ移動させ、全体のバランスと安定性を高めています。また、スポーツ向けシリーズでは、濡れた手や汗ばんだ手でもワークアウト中に誤操作が起こりにくいよう、物理式の多機能ボタンを採用しています。
スペック表以上にエンジニアリングが重要な理由
これらは単なる装飾ではありません。ドライバーの構造、指向性サウンド、シリコン、チタンワイヤー、防水性能——その一つひとつが、「締め付けが強い」「蒸れやすい」「周囲の音を遮断しすぎる」「外れやすい」といった、長年イヤホンに対して寄せられてきた具体的な不満に応えるためのものです。イヤホンの内部で実際にどのような技術が使われているのかを理解することは、マーケティング上の表現だけで選ぶのではなく、自分の使い方に本当に適した製品かどうかを見極めることにつながります。
だからこそ、私たちは必要な部分への投資を続けています。サウンド・アーキテクチャ、素材技術、耐久性テストは、Shokzにとって別々の取り組みではありません。10年以上にわたって積み重ね、世代を重ねるごとに磨き上げてきた一つの技術開発の成果として、すべての製品に反映されています。初めてオープンイヤー型イヤホンを選ぶ方にとっても、それがShokzというブランドを支えるエンジニアリングの基準です。


