1. なぜ「耳をふさぐ」イヤホンが当たり前になったのか
1-1. ポータブルオーディオが作った「あたりまえ」
かつて一世を風靡した音楽プレーヤー。そして現代ではスマートフォンが広く普及したことで、「外でも音楽を聴く」のはすっかり日常の風景になりました。その中で広く使われてきたのが、耳の穴に差し込むカナル型イヤホンです。小さくて持ち歩きやすく、周囲の騒音がある場所でも音をはっきり聞き取りやすい構造は、多くの人にとって便利な選択肢でした。
電車やバスの中、カフェやオフィスなど、騒がしい環境でも自分の世界に集中できること。音漏れを抑えやすく、まわりへの配慮もしやすいこと。こうした理由から、長いあいだ「イヤホンといえばカナル型」が当然のスタイルとして受け入れられてきました。
1-2. カナル型イヤホンがもたらしたメリット
カナル型イヤホンには、今でも大きな強みがあります。耳の中にしっかり収まるため、細かな音まで聞き取りやすく、音量を上げすぎなくても満足度の高いリスニングがしやすい構造です。クラシックやジャズのような繊細な音楽から、オンライン会議、語学学習まで、幅広い用途を支えてきた存在だと言えます。
デザインやカラーのバリエーションが豊富で、自分の好みに合わせて選べる楽しさがあることも、長く愛されている理由のひとつでしょう。「耳の中に小さなスピーカーを持ち歩く」という発想は、それ自体が当時のイノベーションでした。
1-3. 小さな違和感として積み重なってきたもの
一方で、便利さの裏側には、少しずつ意識されるようになってきた課題もあります。長時間つけていると耳の中がムレる、圧迫感や痛みを感じる、外したときにほっとする。そんな感覚を覚えたことがある方も多いはずです。
また、耳をふさぐ構造ゆえに、家族の声やインターホン、職場での呼びかけに気づきにくいという不安もあります。カナル型イヤホンが「便利で高性能」であることは確かですが、「ずっとつけていたいとは言い切れない」という微妙な距離感も、日常の中で少しずつ見えてきました。
2. 耳をふさがないという発想の登場
2-1. 表面化する「外の音も聞きたい」ニーズ
在宅ワークとオフィス勤務を行き来する生活、家事や子育てと仕事が同じ空間で並行する暮らし、健康のためにランニングやウォーキングを習慣にする人の増加。こうした変化によって、「完全に外界を遮断する音の聞き方」だけでは、忙しい現代の生活と合わない場面も増えてきました。
家族の気配は感じていたい。子どもの声や宅配の到着にはすぐ気づきたい。外を走るときは、車や自転車の音を聞き逃したくない。そうしたニーズから「耳をふさがないまま音を楽しむにはどうすればいいか」という発想が、現実的なテーマになっていきます。
2-2. 耳の外側で音を届けるオープンイヤーイヤホン
そうして徐々に支持を獲得してきたのが耳の穴をふさがないオープンイヤーイヤホンです。耳の前や上、横などに小さなスピーカーを配置、あるいは骨伝導技術によって音を届けてくれるものです。
耳の中に何かを差し込むのではなく、「耳のそばで音が鳴っている」状態に近づけることで、圧迫感やムレを抑えながら音を楽しめるようにしたスタイルです。従来の「耳をふさぐ」方式から、「耳を開いたまま聞く」方式への考え方の転換とも言えます。
2-3. なぜ「小さな革命」と呼べるのか
音を聞くためのデバイスという意味では、オープンイヤーイヤホンも従来と変わりません。実はオープンイヤーイヤホン自体、かなり古くから存在しています。
それでも、イヤホンを取り巻く技術やデザインの刷新、前述のニーズの高まりによって、オープンイヤーイヤホンは新たな境地を開いています。「音楽か生活か」の二択ではなく、「生活と音楽のあいだ」を選べるようにすること。耳をふさがないという小さな設計の違いが、生活全体の感じ方や様式すら変えています。これは小さくはありますが、確かな革命と呼べるのではないでしょうか。
3. カナル型の課題を、どう補う存在になったのか
3-1. 「閉じる」と「閉じない」を使い分ける発想
カナル型イヤホンの強みは、遮音性と没入感にあります。集中して音楽を楽しみたいとき、周囲の雑音をできるだけ抑えたいときには、今でも頼れる選択肢です。一方オープンイヤーイヤホンは、「閉じない」ことによる安心感や、コミュニケーションのしやすさが大きな特徴です。
どちらが優れているか、という話ではなく、シーンによって求めるものが違う、という捉え方が自然です。静かな場所で音に集中したいときはカナル型、家族や周囲の様子も把握しておきたいときはオープンイヤー型。そうした使い分けができるようになったこと自体が、大きな変化だと言えます。
3-2. 長時間装着のストレスをやわらげる
会議、作業用BGM、オンライン講座、移動時間の音声コンテンツなど、耳を使う時間は以前より増えています。長時間にわたって耳の中に何かを入れておくことに負担を感じる方にとって、耳の外側で音を届けるオープンイヤーイヤホンは有力な選択肢になります。
3-3. 家族や周囲とつながりを保ちやすい
耳をふさがないということは、そのまま「人とのつながりを遮断しない」という意味でもあります。子どもの声や家族の呼びかけ、インターホンの音、職場でのちょっとした声かけなど、生活の中にはイヤホン越しにでも拾っておきたい音がたくさんあります。
オープンイヤーイヤホンであれば、音楽や音声を楽しみながらも、そうしたサインに気づきやすい状態を保ちやすくなります。
4. オープンイヤーイヤホンが広げたリスニングシーン
4-1. 在宅ワークと家事のあいだで
在宅ワークでは、オンライン会議や通話と、家事や家族のケアが同じ空間で並行することが珍しくありません。こうした環境でオープンイヤーイヤホンを使うと、パソコン画面に向き合いながらも、家の物音や家族の声に自然に気づきやすくなります。
会議が終わったあと、すぐにキッチンに立ったり、洗濯物を片づけたりしても、わざわざイヤホンを外して付け直す必要がありません。耳をふさがないスタイルは、「仕事」と「生活」のあいだを行き来する今の暮らしと相性が良い構造だと言えます。
4-2. 外を歩く・走るときの安心感
散歩やランニング、通勤・通学など、外での移動時間にもオープンイヤーイヤホンは活躍します。音楽や音声コンテンツを楽しみつつ、車や自転車、人の流れといった周囲の気配を把握しやすいことは、安心感にもつながります。
4-3. 趣味や学びの“ながら聞き”にも
家での作業や趣味の時間に、ラジオやポッドキャスト、オーディオブックを流しておきたい方も多いはずです。手や目は別のことをしていても、耳だけは好きなコンテンツを追いかけることのできる、ながらスタイルは多くの人に支持され始めています。
5. 耳をふさがないリスニングを磨き続けるブランドとしてのShokz
5-1. オープンイヤーに特化してきた視点
「Shokz」は、オープンイヤーイヤホンにこだわって製品づくりを続けてきたブランドのひとつです。耳の快適さと、生活とのなじみやすさを重視したラインアップを展開し、その魅力を広げてきました。
未来的で美しいフォルムが特徴の「OpenDots ONE」。最新のShokz DualBoost™テクノロジーとDolby Audioを搭載し、ダイナミックな音を楽しめる「OpenFit 2+」など、利用シーンに寄り添ったラインアップを展開しています。

6. まとめ:Shokzと新しいリスニング体験を
オープンイヤーイヤホンは、耳の快適さや生活との調和を大切にする発想から生まれました。耳をふさがないという構造が、日々の行動を妨げず、自然な音のある時間をつくってくれます。自分の生活に合うスタイルを選ぶことで、新しいリスニング体験が広がります。
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