- オープンイヤーヘッドホンとは?
- オープンイヤー型イヤホンの主な3つのタイプ
- オープンイヤー型イヤホンと従来のヘッドホンの違いとは?
- オープンイヤーを実現するテクノロジー
- オープンイヤー型イヤホンが人気を集めている理由とは?
- よくある質問
最近、イヤホンやヘッドホンを選ぶ際に、インイヤー型やオーバーイヤー型に加えて「オープンイヤー型」を目にする機会が増えたのではないでしょうか。オープンイヤー型は、耳穴をふさがず、耳の外側やその近くに装着するのが特徴です。近年、パーソナルオーディオの分野で注目を集めているカテゴリーの一つです。「どんな仕組みなのか」「今使っているイヤホンと何が違うのか」「自分の使い方に合うのか」。本ガイドでは、こうした疑問に答えながら、基本的な仕組みから特徴、選び方までをご紹介します。
オープンイヤー型イヤホンとは?
オープンイヤー型イヤホンは、耳穴をふさがずに音楽を楽しめるよう設計されています。空気伝導タイプは耳元のスピーカーから空気を介して音を届け、骨伝導タイプは振動を骨に伝えることで、鼓膜を介さず内耳へ音を届けます。どちらも耳穴を開いた状態に保つため、音楽を聴きながら周囲の音を聞き取りやすいのが特徴です。

従来から親しまれてきた、次のようなタイプとは設計が異なります。
- インイヤー型イヤホン
本記事で比較するのは、イヤーチップを耳穴に入れるカナル型です。密閉性を高めることで周囲の音を抑え、力強い低音を楽しめます。
- オーバーイヤー型/オンイヤー型ヘッドホン
クッション付きのイヤーカップで耳全体を覆う、または耳の上に載せるタイプです。密閉型のモデルでは、周囲の音を抑える構造を採用しています。
一方、オープンイヤー型は、耳穴をふさがず、周囲の音と音楽を一緒に聞き取りやすくする設計です。
オープンイヤー型イヤホンの主な3つのタイプ
オープンイヤー型にはさまざまなデザインがあり、代表的なものとしてイヤーカフ型、骨伝導型、耳掛け型が挙げられます。
イヤーカフ型イヤホンは、耳穴に入れず、耳の外側を挟むように装着するタイプです。ShokzとNielsenIQが共同で実施したホワイトペーパーの調査¹では、イヤーカフ型の主な利用シーンとして、スポーツ(46%)、通勤(41%)、公共の場(32%)が挙げられています。幅広いシーンで利用されており、日常使いの選択肢となっています。
骨伝導イヤホンは、音を振動に変えて骨に伝え、耳穴をふさがずに音楽を楽しめるタイプです。調査では、3つのタイプの中でも特にスポーツとの相性が良く、スポーツ時の利用が54%と、オープンイヤー型の中で最も高い割合を占めています。ヘルメットやキャップ、スイムゴーグルなどと組み合わせやすいのも、その理由の一つです。
耳掛け型イヤホンは、耳にフックを掛けて装着するタイプです。耳穴をふさがず、安定したフィット感を得やすい設計です。調査では、耳掛け型の主な利用シーンとして、スポーツ(46%)、通勤(44%)、公共の場(38%)が挙げられ、比較的バランスよく使われています。イヤーカフ型とは異なる装着方法で、しっかりとした装着感を求める方に適した、バランスの良いタイプです。
¹ 出典:Shokz × NielsenIQの2026年共同ホワイトペーパー。米国、英国、フランス、ドイツ、日本、韓国の5,000人以上の消費者を対象とした、イヤホン・ヘッドホンの利用実態調査。
オープンイヤー型イヤホンと従来のヘッドホンの違いとは?
大きな違いは構造です。カナル型イヤホンや密閉型のオーバーイヤー型ヘッドホンは、耳穴や耳の周囲を密閉することで、周囲の音を抑え、低音を再現しやすくしています。一方、オープンイヤー型は耳穴をふさがずに音楽やポッドキャストを楽しめるため、同僚の呼びかけやインターホン、交通音などにも気づきやすくなります。周囲の音の聞こえ方は、音量や使用環境によって変わります。
この設計の違いは、日常の使い心地にもさまざまな変化をもたらします。長時間装着していても、耳の中が圧迫されにくく、周囲との会話がこもって聞こえることもありません。また、耳穴を密閉する必要がないため、長時間でも軽やかで圧迫感の少ない装着感が得られます。そのため、従来のヘッドホンを長時間快適に使えなかった方の中にも、オープンイヤーへ切り替える人が増えています。
調査結果にも、装着感を重視する傾向が表れています。オープンイヤー型の購入者では、購入時に最も重視する要素として「装着感」を選んだ人が28%で最多となり、「音質」を上回りました。一方、オーバーイヤー型の購入者では「音質」が27%で最多でした。カテゴリーによって、購入時に重視するポイントが異なることがわかります。
購入時に重視するポイント TOP5(%)
オープンイヤーを実現するテクノロジー
耳穴をふさがない構造で、音漏れを抑えながら音質と長時間の使いやすさを両立するには、さまざまな技術が必要です。Shokzは10年以上にわたり、この課題に取り組んできました。その鍵となるのが、音質、快適性、耐久性の3つです。
音質については、OpenSoundシステムに、同期駆動するデュアルダイアフラムのSuperBoost™ドライバーとOpenBass™ 2.0を組み合わせ、オープンな構造でも、濁りのない、より深くコントロールされた低音を実現しています。Intelligent Audio Algorithmは、音量や周囲の環境に合わせて音を継続的に調整し、細部までバランスよく再現します。また、DirectPitch™テクノロジーは、音を耳元へ効率的に届けながら、周囲への音漏れを抑えます。骨伝導モデルでは、これとは異なるアプローチでありながら、同じ目的につながるPremiumPitch™を採用しています。トランスデューサーを頬骨に対して30度の角度で配置することで、骨伝導の大きな課題の一つだった、振動による違和感を軽減。長年にわたる研究から生まれた設計です。

快適性については、長時間の毎日の使用でも肌にやさしくフィットするよう、一般的な素材では十分な快適性を実現できないという課題から、Shokz独自のUltra-Soft Silicone™を開発しました。現在は第2世代となるUltra-Soft Silicone™ 2.0へと進化し、長年の研究開発を通じて、長時間装着時の不快感を防ぐために、どこへの圧力を軽減すべきかまで細かく設計されています。耳掛け型やネックバンド型の製品に採用されている柔軟なニッケルチタン合金は、しなやかさと形状の復元性を備え、動いてもフィット感を保ちやすくする素材で、従来の金属と比べて元の形状に戻せる変形の範囲が約60倍とされています。

耐久性も、スポーツ向けモデルで重視するポイントです。水泳対応のOpenSwim Proは、IP68の防塵・防水性能を備えています。メーカーの試験条件では、水深2mで2時間の使用に対応します。また、OpenRun Pro 2は一体型フレームや重量バランスの工夫により、動いているときの安定した装着感を追求しています。
こうした素材や構造の工夫が、オープンイヤー型ならではの使いやすさを支えています。詳しくは、テクノロジー解説をご覧ください。
オープンイヤー型イヤホンが人気を集めている理由とは?
オープンイヤー型イヤホンは、もはや一部のユーザーだけが注目するニッチな存在ではありません。同じホワイトペーパーに掲載された販売追跡データ(GfK Market Intelligence、2026年1月~5月)によると、北米とロシアを除く市場におけるオープンイヤー型イヤホンの売上は11.1億ドルに達し、前年同期比で45%増加しました。この成長は特定の地域に限られたものでもありません。西欧のようにすでに市場が形成されている地域から、今後の成長が期待される地域まで、幅広い市場で成長が見られました。

調査では、オープンイヤー型のユーザーは、オーバーイヤー型やインイヤー型と比べて、若年層かつ男性の割合が高い傾向が見られました。18~24歳が占める割合は19%で、他の2カテゴリーを上回っています。また、オープンイヤー型ユーザーの64%が、1日2時間以上イヤホン・ヘッドホンを使用していると回答しました。
こうした結果から、オープンイヤー型は、テクノロジーへの関心が高く、積極的に製品を活用するユーザーの間で日常的な習慣となりつつあり、その市場は今も拡大を続けています。




