近年、通勤中や運動中に「周囲の音を聞きながら音楽を楽しみたい」というニーズが高まり、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンが注目を集めています。イヤホンを装着したまま会話ができたり、車や自転車の音に気づきやすかったりする安全性の高さから、ランナーやビジネスパーソンを中心に支持が広がっています。
一方で、これまでカナル型のイヤホンに慣れている方にとっては、
● 「どうやって耳にかければいいのか分からない」
● 「ボタンがどこにあるのか、押すとどうなるのか分からない」
● 「スマホとのペアリング方法が分からない」
● 「そもそもどんな種類があるのか分からない」
といった疑問や不安を感じやすいのも事実です。
本記事では、オープンイヤー型イヤホンの基本知識から、Shokzの主要モデルであるOpenRun Pro 2、OpenFit Pro、OpenDots 2を例にした具体的な装着方法・ボタン操作・ペアリング手順、そして快適に長く使うためのコツまで、初めての方にも分かりやすく解説します。
- オープンイヤー型イヤホンとは?基本知識と種類
- オープンイヤー型イヤホンの基本的な使い方
- Shokz各シリーズの付け方・使い方
- オープンイヤー型イヤホンを快適に使うためのポイント
- オープンイヤー型イヤホンに関するよくある質問
1. オープンイヤー型イヤホンとは?基本知識と種類
オープンイヤー型イヤホンとは、耳の穴(外耳道)をふさがずに音を届けるイヤホンの総称です。耳栓のように密閉するカナル型とは異なり、周囲の音を聞きながら音楽や通話を楽しめる点が最大の特徴です。
オープンイヤー型の主なメリット
- 周囲の音が聞こえる:車や自転車の接近、会話への反応がしやすく、屋外での使用に向いている
- 耳への負担が少ない:耳栓のような圧迫感がなく、長時間装着しても疲れにくい
- 衛生的に使いやすい:耳垢が付きにくく、装着したままでも耳の中が蒸れにくい
主な種類(装着方式による分類)
オープンイヤー型イヤホンは、装着方式によっていくつかのタイプに分けられます。
1. 耳掛け型
こめかみから耳の後ろにかけてフックで固定するタイプ。運動時のズレに強く、安定感を重視する人に向いています。(例:Shokz OpenFit Pro)

2. イヤーカフ型
耳たぶや耳の縁を挟むように装着するタイプ。フックがなくメガネや帽子と干渉しにくく、見た目もすっきりしています。(例:Shokz OpenDots 2)

Shokzはこれらの中でも、骨伝導技術と空気伝導技術の両方を手がけるブランドとして知られており、用途やライフスタイルに合わせてモデルを選べるのが特徴です。
2. オープンイヤー型イヤホンの基本的な使い方
モデルによって細部の操作は異なりますが、基本的な使い方の流れは共通しています。まずは全体像を押さえておきましょう。
1. 充電する
初めて使う前に、付属のケーブルまたは充電ケースでフル充電しておきましょう。
2. 正しい位置に装着する
スピーカー部分が耳の穴をふさがないよう、耳の前方または周囲に軽く沿わせるように装着します。
3. Bluetoothでペアリングする
イヤホンの電源を入れる(またはケースから取り出す)とペアリングモードに入るモデルが多く、スマートフォン側のBluetooth設定から機器名を選択して接続します。
4. ボタンやタッチ操作で音楽・通話を操作する
再生・停止・音量調整・通話応答などは、本体のボタンやタッチセンサーで行います。
5. 保管・充電する
使用後はケースに戻すか、充電ケーブルを接続して次回に備えます。
次では、Shokzの代表的な3モデルについて、それぞれの具体的な操作方法を見ていきましょう。
3. Shokz各シリーズの付け方・使い方
ここでは、Shokzのラインナップの中から特に人気の高い3モデル「OpenRun Pro 2」「OpenFit Pro」「OpenDots 2」について、装着方法・ボタン操作・ペアリング方法・快適に使うポイントを解説します。
3-1. Shokz OpenRun Pro 2
OpenRun Pro 2は、首の後ろにバンドを回して装着する耳掛け型の骨伝導イヤホンです。ランニングなど激しい動きの中でも安定した装着感を求める方に向いています。
正しい装着方法
- 本体を持ち、首の後ろに回すようにして装着します。
- イヤーフックを耳にかけ、骨伝導ユニット(トランスデューサー)が耳の穴をふさがず、こめかみの前あたりに軽く触れる位置にくるように調整します。
- 位置がずれていると音がこもったり、圧迫感を感じたりすることがあるため、装着後に軽く前後に動かして最適な位置を探ってみましょう。
ボタン操作
本体側面のマルチファンクションボタンと音量+/-ボタンで、再生・停止・曲送り・通話応答・音声アシスタントの起動などを操作します。
ペアリング方法
- イヤホンの電源がオフの状態から、音量+ボタンを長押しします。
- 音声ガイダンスで「ペアリング」とアナウンスされ、LEDインジケーターが赤と青に交互に点滅したらペアリングモードです。
- スマートフォンのBluetooth設定を開き、「OpenRun Pro 2 by Shokz」を選択します。
- 接続が完了すると確認音が鳴ります。
快適に使用するポイント
- 装着位置がずれると音質や快適性が下がるため、最初にしっかりフィット感を確認しましょう。
- 汗や雨で濡れた状態での充電は避け、使用後は乾いた布で軽く拭いてから保管しましょう。
詳しい操作手順は、[Shokz OpenRun Pro 2 ユーザーガイド(PDF)]をご覧ください。
3-2. Shokz OpenFit Pro
OpenFit Proは、骨伝導ではなく空気を振動させて音を届ける気導方式のオープンイヤー型イヤホンです。耳の上に軽くかけるだけのシンプルな装着感が特徴です。
正しい装着方法
- 充電ケースからイヤホンを取り出し、耳のすぐ上に持っていきます。
- イヤーフックを耳介に沿わせるように下方向へ回転させ、スピーカー部分が耳の穴の前にくる位置でフィットさせます。
- 一般的なカナル型のように耳の奥まで押し込む必要はありません。
ボタン操作
本体のタッチエリアをタップすることで、再生・一時停止・曲送り・通話応答などを操作します。
ペアリング方法
- 両方のイヤホンを充電ケースに入れ、ケースのふたを開けたままにします。
- ケースのボタンを数秒間長押しすると、LEDがオレンジと緑に交互に点滅し、ペアリングモードに入ります。
- スマートフォンのBluetooth設定から「OpenFit Pro by Shokz」を選択します。
- 一度ペアリングを済ませれば、次回以降はケースから取り出すだけで自動的に接続されます。
快適に使用するポイント
- 装着検出機能があるモデルのため、耳から外すと自動的に再生が一時停止する仕様を活用すると、会話時にスマホを操作する手間が省けます。
- マルチポイント接続に対応しているため、スマホとパソコンを行き来する働き方をする方にもおすすめです。
詳しい操作手順は、[Shokz OpenFit Pro ユーザーガイド(PDF)]をご覧ください。
3-3. Shokz OpenDots 2
OpenDots 2は、耳掛けフックを使わず、耳の縁を挟むように装着するイヤーカフ型のフラッグシップモデルです。メガネや帽子と干渉しにくいのが特徴です。
正しい装着方法
- しなやかなJointArc™(本体のアーム部分)を軽くつまんで開きます。
- ボール状のスピーカー部分を耳の内側の縁に、円筒状のバッテリー部分をその後ろに添えるように挟みます。
- スピーカーは耳の穴の中ではなく、その手前に位置するようにするのがポイントです。
- 左右兼用設計のため、どちらの耳につけても自動で認識されます。
ボタン操作
- JointArc™やバッテリー部分を軽くタップすることで、再生・一時停止・曲送りなどを操作できます。
- バッテリー部分を軽くつまむ「ピンチ操作」にも対応しており、通話応答や着信拒否などに使えます。
ペアリング方法
- 充電ケースのふたを開けると、自動的にペアリングモードに入ります。
- ケースのインジケーターがオレンジと緑に交互に点滅していることを確認します。
- スマートフォンのBluetooth設定を開き、「OpenDots 2 by Shokz」を選択します。
- 次回以降は、ケースを開けるだけで自動的に再接続されます。
快適に使用するポイント
- 装着角度の目安として、JointArc™が水平からやや下向き(0〜30度程度)になる位置にすると安定しやすくなります。
- マスクを外す際にイヤホンが引っかからないよう、先にイヤホンを外してからマスクを外すのがおすすめです。
詳しい操作手順は、[Shokz OpenDots 2 ユーザーガイド(PDF)]をご覧ください。
4. オープンイヤー型イヤホンを快適に使うためのポイント
モデルを問わず、オープンイヤー型イヤホンを快適に使いこなすための共通のコツを紹介します。
長時間快適に装着するコツ
- 装着直後にフィット感を確認し、圧迫感を感じる場合は角度や位置を微調整する
- 眼鏡やマスク、帽子と併用する場合は、装着の順番(イヤホンを先に外す・後からかけるなど)を工夫する
- 長時間の使用で耳の同じ部分に負担がかかっていると感じたら、一度外して休ませる
音漏れを抑える方法
- 適切な装着位置を保つ(スピーカーが耳から離れすぎると音漏れしやすくなる)
- 音量を必要以上に上げすぎない
- 静かな環境(電車内や図書館など)では、音量を控えめに設定する
- モデルによっては、指向性の高い音響技術や「プライベートモード」など音漏れを抑える機能を搭載している場合があるため、アプリの設定を確認する
ランニング時の注意点
- 走り始める前に装着位置をしっかり確認し、ズレがないか軽く頭を振って確認する
- 汗をかいた後は、電源オフの状態で乾いた布で拭き取る
- 防水・防塵性能(IP規格)はモデルによって異なるため、事前に仕様を確認したうえで使用する
- 屋外走行時は、周囲の交通音が聞こえる音量に調整し、安全を優先する
通勤で使う際のポイント
- 電車やバスでは、装着検出機能(外すと自動一時停止)があるモデルなら、会話時に便利に活用できる
- マルチポイント接続に対応したモデルであれば、スマホと会社のパソコンを行き来する際もスムーズ
- 満員電車など人との距離が近い環境では、音漏れ防止のため音量を控えめにする
お手入れ・保管方法
- 使用後は乾いた柔らかい布で汗や皮脂を拭き取る
- 充電端子部分は水分や汚れを避け、乾いた状態を保つ
- 直射日光や高温多湿の場所を避けて保管する
- 長期間使用しない場合も、月に一度程度は充電し、バッテリーの過放電を防ぐ
5. オープンイヤー型イヤホンに関するよくある質問
Q1. オープンイヤー型イヤホンは耳から落ちやすいですか?
A. 装着方式や耳の形との相性によって感じ方は異なりますが、耳掛けフック型やイヤーカフ型は、正しい位置に装着することで安定した着け心地を得やすい設計になっています。購入前にご自身の耳の形に合いそうなタイプを確認することをおすすめします。
Q2. 骨伝導と空気伝導はどちらを選べばいいですか?
A. どちらも耳をふさがない点は共通していますが、聞こえ方の特性が異なります。骨伝導は振動で音を伝えるため独特の伝わり方があり、気導タイプは一般的なイヤホンに近い自然な音の伝わり方をします。用途や好みに応じて選ぶとよいでしょう。
Q3. ペアリングがうまくいかない場合はどうすればいいですか?
A. まずはイヤホンの充電状態を確認し、一度電源を切ってから再度ペアリングモードに入れてみてください。それでも接続できない場合は、スマートフォン側のBluetooth設定から古いペアリング情報を削除してから再度お試しください。改善しない場合は、Shokz公式サポートサイト(jp.help.shokz.com)をご確認いただくか、カスタマーサポートにお問い合わせください。
Q4. 運動中に汗をかいても大丈夫ですか?
A. モデルによって防水・防塵性能(IP規格)が異なります。スポーツ用途を想定したモデルは汗や小雨に耐えられる設計になっていますが、水没を前提としたものではないため、各製品の仕様をご確認のうえご使用ください。
Q5. 音漏れが心配です。周りに聞こえてしまいませんか?
A. オープンイヤー型は構造上、密閉型よりも音が外に漏れやすい傾向があります。ただし、適切な音量設定や正しい装着位置を保つことで音漏れは軽減できます。静かな場所では音量を控えめにすることをおすすめします。
Q6. Shokzアプリは必ず使う必要がありますか?
A. 基本的な音楽再生やペアリングはアプリなしでも可能です。ただし、EQ(音質)調整、操作のカスタマイズ、マルチポイント接続の管理など、より便利な機能を活用したい場合はShokzアプリのご利用をおすすめします。
Q7. 複数の端末(スマホとパソコンなど)を切り替えて使えますか?
A. モデルによってはマルチポイントペアリングに対応しており、2台の端末に同時接続して自動的に切り替えることができます。対応状況は各製品の仕様をご確認ください。
以上、オープンイヤー型イヤホンの基本的な使い方から、Shokzの主要モデルごとの装着・操作方法、快適に使うためのコツまでご紹介しました。正しい装着方法とちょっとしたコツを押さえるだけで、日常のさまざまなシーンでオープンイヤー型イヤホンをより快適に活用できます。ご自身の使い方に合ったモデル選びの参考にしていただければ幸いです。


