テレワークやハイブリッドワークが定着した今、1日に何本ものWeb会議や電話対応をこなすビジネスパーソンは少なくありません。そうした働き方の中で、意外と見過ごされがちなのがイヤホンの通話品質です。
「声が聞き取りにくいと聞き返される」「長時間つけていると耳が痛くなる」「周囲の音が聞こえず、来客や電話に気づけない」——こうした小さなストレスは、積み重なると商談の印象や業務効率そのものに影響します。実際、通話中の聞こえにくさや装着の不快感は、会議への集中力を削ぎ、結果としてコミュニケーションの質を下げる要因になり得ます。
本記事では、通話用イヤホンを選ぶ際にチェックすべきポイントと、Web会議・電話対応におすすめのモデルを2026年最新の情報をもとに紹介します。特に、テレワークや商談で「聞こえる」「聞き取ってもらえる」を両立したい方に向けて、オープンイヤー型イヤホンという選択肢を軸に解説していきます。
- 通話用イヤホンでよくある悩みとは?
- 通話用イヤホンの選び方
- 通話・Web会議におすすめのイヤホン5選
- オープンイヤーイヤホンが通話に向いている理由
- 通話用イヤホンに関するよくある質問
- まとめ
1. 通話用イヤホンでよくある悩みとは?
Web会議や電話対応が多い人ほど、次のような悩みを抱えがちです。

● 周囲の雑音が入り込み、声が相手に届きにくい
自宅やカフェ、オープンオフィスなど、静音環境ではない場所で通話をする機会が増えています。マイクの性能が低いイヤホンでは、エアコンの音やキーボードのタイプ音まで拾ってしまい、「聞き取りにくい」と何度も聞き返される原因になります。
● 長時間の装着による耳の痛み・蒸れ
カナル型(耳栓のように耳の穴を塞ぐタイプ)のイヤホンは、装着感が優れる一方で、8時間近く連続して使うと耳の内部が圧迫され、痛みや蒸れを感じやすくなります。1日に複数の会議をこなす人にとっては地味に大きな負担です。
● 周囲の環境音が聞こえず、業務効率が落ちる
耳を密閉するイヤホンは、宅配便のチャイムや同僚からの声かけ、他の着信に気づきにくいという弱点があります。特に自宅とオフィスを行き来する働き方では、周囲の状況を把握しながら通話できるかどうかが地味に重要なポイントになります。
これらの悩みは、単に音質が良いイヤホンを選ぶだけでは解決しません。通話に特化した視点で製品を見極める必要があります。
2. 通話用イヤホンの選び方
通話用イヤホンを選ぶ際は、以下の4つの観点から比較するのがおすすめです。
① マイク技術(ノイズキャンセリング・集音精度)
通話品質を左右する最大の要素は、マイクがどれだけ正確に「自分の声」だけを拾えるかです。近年はDSP(デジタル信号処理)やAIアルゴリズムを用いて、周囲の雑音と人の声を判別し、声だけをクリアに抽出する技術が主流になっています。マイクの数(デュアル・トリプルマイク構成)や、骨伝導マイクなど声帯の振動を直接検知する方式の有無も、比較のポイントです。
② 装着時の快適さ
1日中つけていても疲れないかどうかは、耳への圧迫の有無で大きく変わります。耳の穴を塞がないオープンイヤー型は、蒸れや圧迫感を抑えられるため、長時間の会議が多い人ほど恩恵を感じやすい構造です。
③ 複数デバイスへの接続性(マルチポイント接続)
PCでWeb会議をしながら、スマートフォンにも着信が入る——という場面は珍しくありません。2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能があれば、いちいちペアリングをやり直す手間がなくなります。
④ バッテリー持続力
終日の会議や外出先での長時間通話に対応するには、連続再生・通話時間の長さも重要です。急速充電への対応可否も、電池切れのリスクを減らす観点でチェックしておきたいポイントです。
3. 通話・Web会議におすすめのイヤホン5選
① Shokz OpenComm2(ビジネス骨伝導ヘッドセット)
通話品質を最優先するなら、まず検討したいのが OpenComm2です。 第7世代の骨伝導技術PremiumPitch™ 2.0を搭載し、耳を塞がずに音声をクリアに伝える設計となっています。

- DSP(デジタル信号処理)とClear Voice Capture(CVC)技術により、周囲のノイズをフィルタリングしながら声だけを補正して届けるノイズキャンセリングマイクを搭載
- 口元に近づけて集音精度を高める調整可能なブームマイクを採用し、未使用時は折りたたんで収納可能
- 独立したミュートボタンを備え、会議中のワンタッチ消音操作にも対応
- 重量わずか約35gの軽量設計で、フレキシブルなフレームにより長時間の装着でも耳への負担が少ない
- 2台のデバイスへの同時接続(マルチポイント)にも対応
骨伝導という特性上、音楽鑑賞用としての迫力には限界がありますが、「相手に聞き返されるストレスを減らしたい」「1日中つけっぱなしでも疲れない通話専用機がほしい」というビジネスユーザーには最適な選択肢です。
② Shokz OpenFit Pro(耳掛け型イヤホン)
OpenFit Proは通話だけでなく音楽体験も妥協したくない人向けのフラッグシップモデルです。オープンイヤー型でありながら、Shokz独自のノイズ抑制機能「フォーカスモード」を初搭載しています。

- 左右合計6つの高精度マイク(片耳3つ×2)とAIアルゴリズムの組み合わせにより、風切り音を抑えながら声を正確に拾い、屋外でも安定した通話品質を実現
- フォーカスモードをオンにすれば、耳を塞がないまま周囲の雑音を抑制し、通話や音楽に集中しやすい環境をつくれる
- 超薄型のニッケルチタン合金製イヤーフックと柔らかいシリコン素材により、長時間でも圧迫感の少ない装着感
- 装着検出機能を搭載し、外すと自動で一時停止
- ケース併用で最大50時間再生、10分の急速充電で最大4時間再生に対応
「通話も音楽もハイクオリティに楽しみたい」「在宅と外出先を行き来しながら、集中できる環境を自分で切り替えたい」という人に向いています。
③ Shokz OpenDots 2(イヤーカフ型イヤホン)
OpenDots2はアクセサリー感覚で身につけられる、イヤーカフ型のオープンイヤーイヤホンです。耳の軟骨部分に挟むように装着するため、耳栓のような圧迫感がありません。

- 空気伝導マイクと骨伝導マイクを組み合わせたトリプルマイク構成により、AIノイズリダクションで騒がしい環境でも声をクリアに届ける
- 音を狙った方向へ届けるDirectPitch™技術と、Shokz Bassphere™ 2.0により、コンパクトながら厚みのあるサウンドを実現
- 左右自動検出機能で、どちらの耳にも気にせず装着可能
- IP57の防塵防水性能、Qi対応ワイヤレス充電、マルチポイント接続にも対応
「Web会議の通話品質は確保しつつ、普段使いのアクセサリー感覚でも身につけたい」「軽さと携帯性を重視したい」という人に適した1台です。
④カナル型イヤホン
一般的なカナル型(耳栓のように密閉するタイプ)のワイヤレスイヤホンは、遮音性の高さから音楽鑑賞には向いています。しかし、通話用途で見た場合には以下のような限界があります。
- 耳を密閉するため、長時間の装着で耳への圧迫感や蒸れが生じやすい
- 周囲の環境音が聞こえにくく、来客や声かけ、他の着信への反応が遅れることがある
- モデルによってはマイクが口元から離れているため、風切り音や周囲の雑音を拾いやすい
音質面では優れた製品も多い一方、「1日中つけて会議に臨む」という通話中心の使い方には、必ずしも最適とは言えません。
⑤ ヘッドセット型イヤホン
コールセンターなどで使われる大型のヘッドセット型は、ブームマイクによる高い集音精度が魅力です。しかし、通勤や外出先での携行を前提とすると、次のような課題があります。
- サイズが大きく、持ち運びやカバンへの収納がかさばる
- ヘッドバンドで頭部を覆う構造のため、髪型が乱れたり、長時間の蒸れが気になったりするケースがある
- デスク据え置きでの使用を前提とした製品が多く、外出先や移動中の柔軟な利用には不向き
固定席での利用が中心であれば選択肢になりますが、オフィスと自宅、外出先を行き来する働き方には携帯性の面でハードルがあります。
4. オープンイヤーイヤホンが通話に向いている理由
ここまで見てきたように、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンは、通話用途において複数の合理的なメリットを持っています。
- 自然な通話体験:骨伝導や空気伝導により声を届けるため、密閉型にありがちな「こもった聞こえ方」を回避しやすく、長時間の会話でも聞き疲れしにくい
- 周囲の環境把握のしやすさ:耳を塞がないため、同僚からの呼びかけや来客のチャイム、電車のアナウンスなどに気づきやすく、業務中の安全性・利便性が高い
- 健康的な装着感:耳の穴に圧力がかからない構造のため、蒸れや痛みが起きにくく、1日中つけっぱなしでも負担が少ない
これらの特性は、「通話品質」「装着の快適さ」「周囲への意識」という、Web会議中心の働き方が抱える悩みに、構造面から応えるものだと言えます。
5. 通話用イヤホンに関するよくある質問
Q. オープンイヤー型イヤホンは、騒がしい場所でも通話がしやすいですか?
A. マイク側にDSPやAIノイズ低減機能を搭載したモデルであれば、周囲の雑音を抑えつつ声をクリアに届けることが可能です。ただし、遮音性そのものはカナル型より低いため、非常に騒がしい環境では聞こえ方に個人差が出る場合があります。
Q. マルチポイント接続とは何ですか?
A. 1台のイヤホンを、PCとスマートフォンなど2台のデバイスに同時にペアリングし、シームレスに切り替えられる機能です。Web会議中にスマホへの着信があっても、都度ペアリングをやり直す必要がありません。
Q. 眼鏡やマスクと併用しても大丈夫ですか?
A. 耳掛け型やイヤーカフ型のオープンイヤーイヤホンは、フレームが薄型化されている製品も多く、眼鏡との干渉を抑えた設計が進んでいます。とはいえ、耳の形状やフレームの太さとの相性には個人差があるため、可能であれば店頭での試着をおすすめします。
まとめ
通話イヤホンを選ぶ基準は、音質の良さだけでなく、マイク技術・装着の快適さ・接続の柔軟性・バッテリー持続力という4つの視点から総合的に判断することが大切です。
- 通話品質を最優先し、1日中つけっぱなしで使いたいなら → Shokz OpenComm2
- 通話も音楽も高いレベルで両立したいなら → Shokz OpenFit Pro
- 軽さと携帯性、コストパフォーマンスを重視するなら → Shokz OpenDots 2
在宅勤務、出社、外出先での商談——働く場所やシーンによって、求められる機能は変わります。ご自身の働き方に合った1台を見つけ、「聞こえにくい」「耳が痛い」といった通話のストレスから解放されてみてはいかがでしょうか。


